このラストシーンは私のたからものになった

ビッグ・フィッシュ」(@有楽町よみうりホール)監督:ティム・バートン
私は映画を観て泣くことはほとんど無い。去年劇場で鑑賞した224本のうち,唯一目頭を熱くさせられたのは「北京ヴァイオリン」だったが,それでも涙がこぼれることは無かった。しかし,この映画のラストシーンに触れたとき,私は涙を流すのを止めることが出来なかった。そこにあったのは限りない生きることへの喜びと人生への賛歌,そしてやさしさだった。年に数回あるかないかの「たからもの」との出会いがここにある。私のたからものが一つ増えた。(9点)