シャーロット・ランブリングの芸達者ぶりを堪能

スイミング・プール」(@六本木GAGA試写室)監督:フランソワ・オゾン
「8人の女たち」で女の恐ろしさを見せてくれたフランソワ・オゾンの今度の仕掛けはイギリス人女流作家(シャーロット・ランブリング)がリゾートに出た南仏の別荘で,乱入してきた自由奔放なフランス娘(裸でプールで泳ぐ。男をとっかえひっかえする)と暮らす話。最後はちょいとサスペンス。それにしてもシャーロット・ランブリングによるイギリス人女流作家のキャラクター作りが素晴らしい。ヨーグルトの食事,デザートをむさぼる,ウイスキーを飲む,それらの仕草,そして目。個人的には目の芝居はあまり好きじゃないのですが,この目の芝居は良かった。目の芝居に魅せられたのは「イングリッシュ・ペイシェント」のクリスティン・スコット・トーマスの芝居(ダンスを踊るときの目)以来かな。(7点)