アル・パチーノの魔術

「リクルート」(＠川崎チネチッタ)監督：ロジャー・ドナルドソン

MITの学生がCIAにスカウトされた。過酷な訓練を経てはじめて任された任務は，自分の同期でもある恋人が二重スパイだから探れというものだった...というサスペンス映画。主演は最近忙しそうなコリン・ファレルと，貫禄はあるが，最近仕事にはあんまり恵まれていないアル・パチーノ。コリン・ファレルのナイーブさが新人スパイの初々しい感じをうまく出しているのですが，そんなナイーブすぎる主人公(父の謎の死のトラウマを抱えている)のへっぽこさにイライラ。アル・パチーノのあの魔術的ボイス(ジェレミー・アイアンズも持ってるね。これ)がかろうじて映画として成立している点。スパイ・サスペンスを期待している人は失望しちゃうよね，これじゃ。(5点)