あまりに重く,そして濃密

ミスティック・リバー」(@品川プリンスシネマ)監督:クリント・イーストウッド
クリント・イーストウッド翁の新作は,子供のころの友達3人組が,殺人事件の被害者の父,それを捜査する刑事,そして容疑者の3人として再会してしまうという話。お話には救いが無く,最後にいたっては気持ちをズドーンと暗くさせられますが,クリント・イーストウッドの演出手腕,3人の渋い俳優たち(特にティム・ロビンス!),そしてキャメラの画の緊張感と美しさ,とこれだけ揃って奇跡のような作品が出来上がりました。ストーリー重視の人にはツッコミどころはたくさんあるかも知れないけれど,これだけ映画の快感が詰まっていればそれでいいじゃない。(9点)